タプロゲ式自己逆洗 PR-BW 400型フィルタ
高度な安全技術を活かしたフィルタ
PR-BW 400型フィルタは、特に発電用復水器や大型熱交換器用復水器の冷却水から異物を除塵するための自己逆洗フィルタです。このフィルタの特筆すべき特徴は、万一の故障に備えた安全対策機構と大型の流入異物でも完全に除去する能力を備えている点です。
PR-BW400型フィルタの最大適用流量は約100,000㎥/hで、ユニット停止が許されない設備安全性を最重要事項に掲げている世界中の火力発電所や原子力発電所の復水器冷却水系統の分野で定着してきました。
仕様
適用可能流量: | 約 1,000 - 100,000 m³/h |
標準接続口径: | 500 - 3,400 mm |
エレメント目開き: | 4.5 mm (標準エレメント孔) - 9 mm |
エレメント形状・材質: | ステンレス鋼製多孔板 |
ハウジング材質: | 構造用炭素鋼(接液部ゴムライニング) |
設計温度 | 最高80 °C |
処理可能な異物精度: | 0.3 ltr./m³ 冷却水 (0.03%、異物の種類による) |
制御盤: | シーケンサ制御方式 |
オプション: | バイパス弁ー 緊急バイパス機構、 フィルタオプティマイザ、リモートモニタリング |
技術的特徴とメリット
圧力開放逆洗(Pressure Relieved-Back Wash)というコンセプトによる初めての大型高性能フィルタです。
PR-BW 400型フィルタは、流入異物の大きさが不明な場合であっても、機能性に優れたソリューションといえます。4つのエレメント円筒部を大きくすれば、異物収納容量を増大させることが可能です。さらに、排出口寸法以下の異物であれば、異物排出管内に停滞することなく確実に排出可能であるため、最大異物の大きさがどれくらいなのか推定できない場合でも対応できます。
PR-BW400型フィルタは、独立した4つの区画から成り、逆洗フラップ駆動装置の1区画が故障した場合でも、残りの区画でフィルタ洗浄運転は継続することが可能です。
フィルタユニット(逆洗弁とエレメント胴)は、取付配管に対し水平、垂直、あるいは既設管の間のスペースに応じ任意の角度でも設置可能です。極端にスペースが限られている場合は、フィルタエレメントを復水器水室に挿入設置するような配置も可能です。
PR-BW 400型フィルタは、世界の地震多発地域でも設置されており、特別な耐震設計を適用することも可能です。
逆洗洗浄開始ポイントを最適化するためのインテリジェントツールであるフィルタオプティマイザーに対応できるような設計的配慮がなされています。機能性と安全性の理由により、フィルタエレメントに緊急バイパス機構を設置することも可能です。この緊急バイパス機構は、エレメント差圧があらかじめ計算設定した値に達すると自動検知し、エレメント先端部が解放されます。
納入実績
500台以上