タプロゲ式自己逆洗 PR-BW 800型フィルタ
最適化設計の高性能除塵フィルタ
PR-BW 800型フィルタは、発電所や大型の産業プラントで用いられる冷却水の高性能自己逆洗フィルタです。
100.00㎥/hまでの冷却水量に適用でき、貝類などの海生物ならびにその他異物を分離、自動排出します。後流側の復水器や熱交換器をマクロファウリングから効果的に保護します。
技術データ
適用可能流量: | 約 2,000 - 100,000 m³/h |
接続口径: | DN 800 – DN 3,400 |
濾過密度: | 5 mm (標準) - 13 mm: 他は応相談 |
エレメント形状・材質: | 格子上板(グリッド)またはステンレス鋼板製多孔板、プラスチック樹脂製多孔板(Cling-Free©) |
ハウジング材質: | 構造用炭素鋼(接液部ゴムライニング) |
設計温度 | 最高80 °C |
異物除去能力: | 2.6, ltr./m³ (0.25%、異物の種類による) |
制御盤: | シーケンサ制御方式 |
オプション: | 緊急バイパス弁、フィルタオプティマイザー、リモートモニタリング |
特別仕様: | 要望に応じて |
技術的特徴とメリット
安全で快適、そして最高レベルの除塵性能といったユーザーが求めるフィルタに対する要求要素は、タプロゲのフィルタ設計概念と一致します。
高い異物除去効率(冷却水1㎥あたり最大2.6ltrの異物除去が可能)で、大量の異物が一気に流入した場合で短時間内に異物除去できます。
PR-BW 800型フィルタを設置すると、取水部のトラベリングバンドスクリーンもしくはドラムスクリーンを必要としない場合もあります。
異物の流入密度、種類に応じて最適化を図ります。
この柔軟性は、複数の圧力開放型フィルタチャンバ―(区分室)、回転速度の可変な逆洗ローター、異物の種類に合わせたエレメントの選択によって可能になりました。フィルタ自体を分解せずにチャンバーごとにエレメント交換が可能です。
エレメント区分室は、大きく奥行きのある設計のため、極大異物が流入した場合でも逆洗ローターの回転が異物により妨げられにくい構造になっています。
フィルタチャンバー内の障害物により逆洗ローターが過負荷状態になった場合は、回転方向が自動的に反転する安全機能を有しています。
逆洗流量(異物排出に必要な流量)が少なくて済むこと、低い圧力損失、そして少ない動力により、運転コストを低く抑えることができます。個別のプラントに応じ柔軟な据付ができます。フィルタ本体胴付き、既設配管内に内筒リングを利用して組み立てるなどが代表例です。
逆洗洗浄開始ポイントを最適化するためのインテリジェントツールであるフィルタオプティマイザーに対応できるよう設計的配慮がなされています。機能性と安全性の理由によりフィルタエレメントに緊急バイパス機構を設置することも可能です。
納入実績
2,500台以上