マルチステージシステム(多段方式)
プレスクリーンシステム
プレスクリーンシステムは、多くの産業にとって自然と技術の架け橋となる部分です。 自然界の水を工業用水に変える過程の第一段階であると言えます。
今までのプレスクリーンシステムは、広大なスペースを必要とし、メンテナンスにも手間が掛かりました。
長い間、産業用の冷却水系ではプレスクリーンシステムが唯一の除塵方法でした。しかし、効率的な水処理を施すことで経済的なメリットを得られるという認識と、より質の高い工業用水の需要の高まりが大きな変化をもたらしました。
概念を変えることで、機能はそのままに、導入と運用にかかる費用を大幅に削減しました。
タプロゲは、その進化に大きな役割を果たしてきました。特に、後流側に設置するフィルタの技術進歩によってです。IN-TA-CT® のモジュール設計が可能にした取水に関する総合的なソリューションを提供しています。
根本的な革新となったのは、保護対象となる熱交換器の直前にPR-BW 800型高性能フィルタ設置したことです。 この配置により、既設のレーキ式、レベリングバンドやドラムスクリーンだけでは除去できなかった異物(マクロファウリング)をプレスクリーンシステムから熱交換器に至るまでの管内から除去することが初めて可能になりました。このフィルタは、わずか数年で世界中の大型冷却水系に700台以上設置され、技術概念を国際標準にまで押し上げました。
この高性能フィルタを効率的な場所に配置することで後流の熱交換器の保護が可能となり、取水エリアに設置されるシステムはポンプの保護に専念することができるようになりました。設置費用が少なくて済むコースバースクリーンやファインバースクリーンがこの役割に効果的です。
ポンプ保護に対するタプロゲの理念
コースバースクリーンとファインバースクリーン、さらに上流側に設置し取水路を堰き止めるストップログの2段方式のプレスクリーンシステムにすることで、ポンプ保護で求められる最新ニーズを満たしています。
タプロゲ高性能PR-BW800型フィルタと組み合わせることにより、ポンプと熱交換器や復水器をマクロファウリングから保護する非常に効果的なソリューションとなります。
事業種の主なメリット:
- トラベリングバンドスクリーンやドラムスクリーンの建設費用を含むコストの低減、初期設備投資額が下がります。
- システム全体における構成機器の適切な配置により、機能が向上し、除塵能力と信頼性が高まります。
- 1社による一括供給で、構成機器間のインターフェイスがなくなり、タプロゲ単独のシステム保証が可能となります。
特徴とメリット
ファインバースクリーンのシステム制御
- 3本のロープを利用した特殊技術を用いて、バスケットの昇降中に開閉が可能です。スクリーンに詰まった異物がバスケットの昇降を妨げることがあっても、繰り返し除塵作業を行えば取り除けます。
- バスケットが水面を切って空中を上昇する際に生じるバスケット内の水の「サージング現象(波揺れ現象)」によって異物が水と一緒にバスケット外に飛び散るのを防ぐため、バスケットには水抜き穴が部分的に設けられています。
- 異物の量と、その量によって決まる洗浄頻度に応じて、スキップレーキマシンは固定式の代わりに複数の取水路をまたいで設置されたレール上を動く横移動式にすることも可能です。この方式では設備投資額を節減できます。ただし、安全面の理由から、1台の横移動式スキップレーキマシンが兼用できるのは最大3本の取水路までとします。